この記事が目に止まったあなたはメキシコペソのスワップ投資に興味があるということでよろしかったでしょうか?
2019年12月9日週現在のメキシコの政策金利は8.25%
⇒8.00%(2019年8月16日より変更)
⇒7.75%(2019年9月28日より変更)
⇒7.50%(2019年11月17日より変更)
高金利通貨の中でも高い部類に入ります。
〈政策金利比較一覧〉
国名 | 政策金利 | S&P | ムーディーズ | フィッチ |
日本 | 0.1% | A+ | A1 | A |
トルコ | 12.0% | B+ | Ba3 | BB |
メキシコ | 7.50% | BBB+ | A3 | BBB+ |
南アフリカ | 6.5% | BB | Baa3 | BB+ |
※評価の詳細はこちらでご参照ください
格付け会社の評価も高いのがメキシコペソです。
しかし、もし一歩踏み出せない理由があるとすれば、
メキシコペソはリスクが高い?
この1点でしょう。
金利が高いということはリスクも高いということの表れです。
メキシコペソのスワップ投資をするからにはリスク管理が最重要事項となります。
メキシコペソをはじめとする高金利通貨は、下落することを前提とした運用が必須。
大幅な下落にも耐えられるような資金で余裕を持って運用するように注意しましょう。


目次
今週のメキシコペソ

今週2019年12月9日週は、1メキシコペソ=5.743円で取引を終了しました。

【今週の値動き】
今週は5.614円で若干の下窓を開けてスタートしましたが、すぐに窓埋めしてさらに上昇。
その後下落しましたが、5.2円付近のサポートラインで跳ね返り上昇。
5.65円付近で膠着し5.63円付近まで下げましたが、その後は一気に上昇。
1番の上昇は12日のNY時間。
米中貿易問題第1段階の合意が近づき、あとはトランプ大統領の署名待ちという報道から一気に上昇し、一時5.77円まで上昇。
その後調整され、5.743円で終了しています。
【メキシコの主な経済指標】
11月消費者物価指数(前年比) 前回:3.02%
前回:3.02% 予想:3.0% 結果:2.97%
11月消費者物価指数(前月比) 前回:0.54%
前回:0.54% 予想:0.80% 結果:0.81%
11月消費者物価指数[コア](前年比) 前回:0.25%
前回:0.25% 予想:0.20% 結果:0.22%
消費者物価指数は、消費者が購入するものやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。
【経済の体温計】とも呼ばれており、経済政策を決める上で重要な指数になります。
前月と比較すると、数値が下がっていることから物価が下落していることを意味しています。
【その他のニュース】
- USMCA修正文書に3カ国が署名
- メキシコ最凶麻薬カルテルのボスは元警察官
<USMCA修正文書に3カ国が署名>
USMCA修正文書にアメリカ・カナダ・メキシコの3カ国が署名しました。
メキシコの労働改革が争点となり、アメリカの現地視察でもめていましたが、外部専門家による工場視察などのルール厳格化で合意。
もともと自動車の原産地規則を定義し、70%を域内で調達する規定となっていましたが、部材の生産過程については定められておらず、他地域からの調達できる状態にありました。
材料によって移行期間を設けて進めていくことを条件に新規定に同意する形となりました。
年内にはアメリカ議会で採決される見通しです。
<メキシコ最凶麻薬カルテルのボスは元警察官>
メキシコは不法移民問題で大きな成果を得られていますが、不法移民だけでなく麻薬問題も抱えています。
アメリカで使用されている大半の麻薬は、メキシコから持ち込まれており、アメリカの社会問題になっています。
現在一番勢力のある麻薬カルテルが『CJNG』。
そこのボスは何と元警察官。
軍隊のように規律に厳しくと統率されていることが勢力拡大の要因のようです。
不法移民問題は財源を確保して大きな成果をもたらす事で、アメリカの追加関税を回避することができました。
今後は麻薬の問題も拡大していかないよう早めに手を打ってもらいたいところです。
【来週のメキシコのイベント】
<20日4時>
メキシコ中銀 政策金利 前回:7.5%
来週はメキシコペソホルダーにとって最大のイベント『政策金利』の発表があります。
市場予測は、0.25%利下げの7.25%。
今回の利下げの可能性は高いと考えていますが、パーセンテージがどうかが問題です。
トルコの件もありますので、0.25%で収まればいいのですが…
大きな価格変動が予想されます。
リスク管理には十分に注意していきましょう。

メキシコペソの利回りとロスカット

メキシコペソのスワップ投資をするならば、利回りとロスカットの関係性について理解しなければいけません。
利回りを重視すれば高レバレッジとなりロスカットになる可能性が高まり、ロスカットをされない事を重視すれば低レバレッジとなり利回りが少なくなります。
レバレッジをかけて取引できるのがスワップ投資のメリットでもありますが、メキシコペソの過去チャートを見てみるとレバレッジのかけすぎは危険極まりない行為でおススメできません。

高金利通貨の代表格でもあるトルコリラと比べると、下落率56.8%でのでまだ安定しているといえるでしょう。
ちなみにトルコリラは下落率84.7%です。
どれほど安定しているか分かると思います。
ロスカットの危険を回避するためにレバレッジは3倍以内をオススメしています。
それでも利回り31.14%はキープできます。
メキシコペソのスワップ運用はどれくらい稼げる?

2019年6月現在のメキシコペソのレートは【1ペソ=5.6円】、その他の条件は以下のように設定します。
【シミュレーション条件】
メキシコペソ価格:5.6円
初期投資金額:30万円
スワップポイント:160円(1Lot/10万通貨)
【レバレッジ別シミュレーション】
レバレッジ | 保有数 | 1日スワップ | 年間スワップ | 年利回り | ロスカット |
1倍 | 50,000 | 80円 | 29,200円 | 9.73% | 0.000円 |
2倍 | 110,000 | 176円 | 64240円 | 21.41% | 2.992円 |
3倍 | 160,000 | 256円 | 93,440円 | 31.14% | 3.88円 |
4倍 | 210,000 | 336円 | 122,640円 | 40.88% | 4.345円 |
5倍 | 270,000 | 432円 | 157,680円 | 52.56% | 4.675円 |
※ ロスカットは証拠金維持率100%で計算した場合
★【5万通貨:レバレッジ1倍】
1日スワップ金額:80円
年間スワップ金額:29200円
年間利回り:9.73%
ロスカット:0.000円
★★【11万通貨:レバレッジ2倍】
1日スワップ金額:176円
年間スワップ金額:64240円
年間利回り:21.41%
ロスカット:2.992円
★★★【16万通貨:レバレッジ3倍】
1日スワップ金額:256円
年間スワップ金額:93440円
年間利回り:31.14%
ロスカット:3.88円
★【21万通貨:レバレッジ4倍】
1日スワップ金額:336円
年間スワップ金額:122640円
年間利回り:40.88%
ロスカット:4.345円
【27万通貨:レバレッジ5倍】
1日スワップ金額:432円
年間スワップ金額:157680円
年間利回り:52.56%
ロスカット:4.675円
メキシコペソスワップポイント比較ランキング

【今週のメキシコペソスワップランキング】
FX会社 | スワップポイント (1日平均) | スプレッド | 最少取引単位 | 順位 |
FXプライムbyGMO | 14.1円 | 1.9銭原則固定 | 10,000通貨 | 1 |
マネーパートナーズ | 7.0円 | 0.5銭 | 10,000通貨 | 6 |
トレイダーズ証券 | 10.0円 | 0.3銭 | 1,000通貨 | 4 |
セントラル短資 | 11.0円 | 0.3銭原則固定 | 1,000通貨 | 2 |
ヒロセ通商【LION FX】 | 10.2円 | 0.4銭原則固定 | 1,000通貨 | 3 |
GMOクリック証券 | 7.7円 | 0.4銭原則固定 | 100,000通貨 | 5 |

FXプライムbyGMOのメキシコペソ円の買いスワップポイントは業界最高水準。FXプライムbyGMOは約定力に定評があり信頼感があるのが特徴。スプレッドは4.8銭かと他社に比べて少し高いのが残念な点ですが、取引回数の少ないスワップ投資であればそこまで問題はないでしょう。
おススメ度 | |
---|---|
今週の1日平均スワップ | 14.1円 |
スプレッド | 1.9銭原則固定 |
最少取引単位 | 10,000通貨 |

【高金利通貨はセントラル短資】と言われるほど有名で創業100年以上の信頼できるFX会社。スワップもスプレッドも業界最高水準です。決済前でもスワップポインを出金できるのが魅力。アカキンもこちらで運用中!!
おススメ度 | |
---|---|
今週の1日平均スワップ | 11.0円 |
スプレッド | 0.3銭原則固定 |
最少取引単位 | 1,000通貨 |
JASDAQ上場企業のヒロセ通商株式会社が運営。トルコリラ同様スワップポイントランキングでは常に上位に君臨。スプレッドも業界最狭原則固定!!決済前のスワップポイントは出金できませんが長期で運用なら問題ないでしょう!!
おススメ度 | |
---|---|
今週の1日平均スワップ | 10.2円 |
スプレッド | 0.4銭原則固定 |
最少取引単位 | 1,000通貨 |
メキシコペソの将来性

メキシコ【治安が悪い】というイメージがあると思いますが確かにそうです。
メキシコの南部に隣接するグアテマラは世界で12番目に危険な国と言われており、メキシコは南部にいくにつれ治安が悪くなる傾向にあります。
原因は【貧富の差】
GDP経済成長率がなかなか伸びない理由はここにあり、今後のメキシコ経済が成長するカギを握る問題になるでしょう。
GDPとは?
【民需+政府支出+貿易収支の総額】で国内総生産のこと。
とはいえ、メキシコのGDPが伸びていないわけではありません。

メキシコ経済は右肩上がりに成長しており、2010年以降GDPは年2~3%程度増加していいます。
【治安問題】が解決されれば、足枷が無くなりさらなる飛躍が期待できるでしょう。
メキシコの経済は?
メキシコの最大の貿易相手国はアメリカで約80%を占めています。
アメリカへの依存度が高いと言えますが、アメリカ経済の発展をうけて今後も成長が期待されています。
またメキシコは原油産出国としても有名で生産量は世界第11位、銀や銅の埋蔵量も世界トップクラスと資源大国でもあります。
<失業率の比較>
失業率 | 割合 |
日本 | 2.43% |
スイス | 2.8% |
メキシコ | 3.3% |
アメリカ | 3.8% |
トルコ | 13.5% |
南アフリカ | 27.1% |
先進国と高金利通貨の代表格【トルコ】・【南アフリカ】と比較してみました。
アメリカより失業率が低いことがわかります。
メキシコは高金利通貨の中でも安定しているといわれる要因として【失業率の低さ】が関連性があるといえそうです。
メキシコは労働力は?
メキシコの人口は40年間右肩あがりに増え続けており、2018年には約1億3千万人と日本を追い抜きました。
また平均年齢が27.5歳と若い労働力を豊富に有した国として、今後の発展が期待できます。
メキシコの評価は高い?
メキシコは専門機関からみても評価の高い国です。
高金利通貨の代表格【トルコ】・【南アフリカ】、そして【日本】と比較したのが下の表です。
<格付け会社による格付け比較>
国名 | 政策金利 | S&P | ムーディーズ | フィッチ |
日本 | 0.1% | A+ | A1 | A |
トルコ | 16.5% | B+ | Ba3 | BB |
メキシコ | 7.75% | BBB+ | A3 | BBB+ |
南アフリカ | 6.5% | BB | Baa3 | BB+ |
※評価の詳細はこちらでご参照ください
格付けとは?
債券についての「通知表」のようなもので、債券の【信用度】を数値化したもの
メキシコペソのスワップ投資を複利で運用しよう

メキシコペソは高金利通貨として高い利回りが期待できるとして人気が出ています。
しかし、ただ保有しているだけではリスク管理としては不十分。
高金利通貨の特性を理解した上での投資戦略が必要です。
その方法とは【複利】と【積立】で運用することです。
複利とは?
運用で得た収益や利息を再び投資することで、利息が利息を生んでふくらんでいく運用方法
積立とは?
定期的に一定額のお金を貯蓄・投資に回すこと
つまり、月々発生するスワップポイントと毎月一定額をメキシコペソに投資するとこで、メキシコペソの保有数を増やし多くのスワップポイントを受け取れるようにする投資法です。
それと同時に、購入する数量を調整しレバレッジを下げることで、下落しやすいという高金利通貨の特性も考慮した運用ができるのです。
これが【メキシコペソの複利積立運用】です。
時間を味方につけた投資法なので、早く始めた方が断然有利になります。
迷っているようでしたら、まずは口座開設から初めてみませんか?