この記事が目に止まったあなたはトルコリラでのスワップ投資に興味がある方でしょう。
2019年9月30日週現在のトルコの政策金利は24.0%⇒19.75%⇒16.5%(9/12変更)‼︎
高金利通貨の中でも政策金利No.1です。
〈政策金利比較一覧〉
国名 | 政策金利 | S&P | ムーディーズ | フィッチ |
日本 | 0.1% | A+ | A1 | A |
トルコ | 16.5% | B+ | Ba3 | BB |
メキシコ | BBB+ | A3 | BBB+ | |
南アフリカ | 6.5% | BB | Baa3 | BB+ |
※評価の詳細はこちらでご参照ください
一歩踏み出せない理由があるとすれば、
トルコリラはリスクが高い?
この1点でしょう。
金利が高いということはリスクも高いということ。
トルコリラのスワップ投資をする上ではリスク管理が最重要事項となります。
トルコリラをはじめとする高金利通貨は、下落することを前提とした運用が必要です。
1年間の保有で4円程度までの下落には耐えることができるので、現状18.5円ということは5年間保有すことができればトルコリラが0円になってもロスカットされないことになります。
トルコリラが0円になるというのは現実的ではありませんが、それくらいのリスク管理はすべきだと考えています。
大幅な下落にも耐えられるような資金で余裕を持って運用するように注意しましょう。
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今週のトルコリラ

今週2019年9月30日週は、1トルコリラ=18.748円で取引を終了しました。

【今週の値動き】
今週は19.019円からのスタート。
財務大臣の経済改善計画発言や貿易収支が前回より良い数値だったことから上昇。
一時19.15円まで上昇するも、銀行の不良債権問題から再び19円割れの展開へ。
その後、エルドアン大統領のシリア単独行動発言を受けてさらに下落。
アメリカのADP雇用統計の影響を受けてさらに下落。
19円台を割ってからは大きな値動きはなく18.8円近辺を推移して、18.748円で終了しています。
【今週のトルコに関する指標】
8月貿易収支
前回:-32.1億USD 予想:-25.0億USD 結果:-25.0億USD
9月製造業PMI
前回:48.0 予想:- 結果:50.0
9月生産者物価指数(前月比)
前回:-0.59% 予想:-% 結果:0.13%
9月生産者物価指数(前年比)
前回:13.45% 予想:-% 結果:2.45%
9月消費者物価指数(前月比)
前回:0.86% 予想:1.38% 結果:0.99%
9月消費者物価指数(前年比)
前回:15.01% 予想:9.70% 結果:9.26%
9月消費者物価指数[コア](前年比)
前回:13.60% 予想:7.60% 結果:7.54%
貿易収支とは、輸出金額と輸入金額の間に生じる差額のことです。
輸出が輸入を上回る状態を貿易黒字、輸入が輸出を上回れば貿易赤字となります。
貿易黒字になると、支払う金額より受け取金額の方が大きくなります。
8月は予想通りマイナスではあるものの前回より良い数値となっています。
製造業PMIとは、トルコの製造業の業況感を捉える景気指標のひとつです。
指標の見方は、PMIの数値が50を基準といて判断します。
50を上回れば改善されている、50を下回ると悪化しているという見方です。
生産者物価指数は、製造業者が出荷した製品や原料など販売価格の変動を調査し算出したもので、インフレ動向を測る重要な指標です。
生産者物価指数が上昇すると消費者が購入する物価も上昇するので、貨幣価値が下がるインフレの状態となります。(通貨が買われやすい状態)
反対に生産者物価指数が下落すると消費者が購入する物価も下落するので、貨幣価値が上がるデフレの状態となります。(通貨が売られやすい状態)
前年比10%以上下がっていることから、今後インフレがさらに低下していくと予想されます。
消費者物価指数は、消費者が購入するものやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標です。
【経済の体温計】とも呼ばれており、経済政策を決める上で重要な指数になります。
前月と比較すると、数値が上昇していることから物価が上昇していることを意味しています。
【その他のニュース】
- トルコ財務大臣経済計画発表
- シリアへの単独行動発言
<トルコ財務大臣経済計画発表>
トルコ財務大臣アルバイラク氏から2022年までのトルコ経済計画の発表がありました。
インフレ目標は、2020年8.5%→2021年6.0%→2022年4.9%
失業率目標は、2020年11.8%→2021年10.6%→2022年9.8%
GDP目標は、2020年5.0%→2021年5.0%→2022年5.0%
これが実現すれば、トルコ経済の問題は大きく改善され、世界からの信頼も回復することになるでしょう。
期待したい…ところですが、すでに多方面からは実現は難しいという声が出ております。
<シリアへの単独行動発言>
エルドアン大統領はシリアへの安全地帯設置問題について、アメリカとの協議なしでトルコ単独で安全地帯の設置を行うと宣言しました。
安全地帯とは?
シリア北部に衝突の発生を回避するに非武装地域のこと
この安全地帯の広さをどうするのか?でアメリカと折り合いがつかない為、エルドアン大統領は単独で設置するよう発言したということです。
しかし、この安全地帯にはクルド系のテロ組織との衝突は必須。
今後のトルコリラに大きな打撃を与える可能性があります。
この機を狙ってロシアが支援を表明するなど、今後も荒れる展開が予想されます。
【来週のトルコのイベント】
<11日16時>
8月経常収支
来週は経常収支のみ。
トルコ経済は回復傾向にあるので、期待したいと思います。

トルコリラの利回りとロスカット

トルコリラのスワップ投資をするならば、利回りとロスカットの関係性について理解しなければいけません。
利回りを重視すれば高レバレッジとなりロスカットになる可能性が高まり、ロスカットをされない事を重視すれば低レバレッジとなり利回りが少なくなります。
レバレッジをかけて取引できるのがスワップ投資のメリットでもありますが、トルコリラの過去チャートを見てみるとレバレッジのかけすぎは危険極まりない行為でおススメできません。

トルコリラの過去15年分のチャートを確認すると、最高値99.63円に対して最安値15.25円と84.38円も下落しています。
下落率に換算すると84.7%です。
十分なリスク管理が必要な事はわかっていただけると思います。
ロスカットの危険を回避するためにレバレッジは3倍以内をオススメしています。
それでも利回り58.4%はキープできます。
トルコリラのスワップ投資はどれくらい稼げる?

2019年6月現在のトルコリラのレートは【1トルコリラ=18.5円】、その他の条件は以下のように設定します。
【シミュレーション条件】
- トルコリラ価格:18.5円
- 初期投資金額:30万円
- スワップポイント:100円(1Lot/1万通貨)
※『みんなのFX』のスワップポイントを参照
【レバレッジ別シミュレーション】
レバレッジ | 保有数 | 1日スワップ | 年間スワップ | 年利回り | ロスカット |
1倍 | 16,000 | 160円 | 58,400円 | 19.46% | 0.000円 |
2倍 | 32,000 | 320円 | 116,800円 | 38.93% | 9.505円 |
3倍 | 48,000 | 480円 | 175,200円 | 58.4% | 12.760円 |
4倍 | 64,000 | 640円 | 233,600円 | 77.84% | 14.388円 |
5倍 | 80,000 | 800円 | 292,000円 | 97.33% | 15.364円 |
※ ロスカットは証拠金維持率100%で計算した場合
★【1万6千通貨:レバレッジ1倍】
1日スワップ金額:160円
年間スワップ金額:58400円
年間利回り:19.46%
ロスカット:0.000円
★★【3万2千通貨:レバレッジ2倍】
1日スワップ金額:320円
年間スワップ金額:116800円
年間利回り:38.93%
ロスカット:9.505円
★★★【4万8千通貨:レバレッジ3倍】
1日スワップ金額:480円
年間スワップ金額:175200円
年間利回り:58.4%
ロスカット:12.76円
★【6万4千通貨:レバレッジ4倍】
1日スワップ金額:640円
年間スワップ金額:233600円
年間利回り:77.86%
ロスカット:14.388円
【8万通貨:レバレッジ5倍】
1日スワップ金額:800円
年間スワップ金額:292000円
年間利回り:97.33%
ロスカット:15.364円
トルコリラスワップランキングTOP3

【今週のトルコリラスワップランキング】
FX会社 | スワップポイント (1日平均) | スプレッド | 最少取引単位 | 順位 |
FXプライムbyGMO | 65.7円 | 4.8銭~ | 1,000通貨 | 4 |
マネーパートナーズ | 65.0円 | 1.9銭原則固定 | 10,000通貨 | 5 |
トレイダーズ証券 | 70.0円 | 1.7銭原則固定 | 1,000通貨 | 2 |
セントラル短資 | 44.4円 | 1.7銭原則固定 | 1,000通貨 | 6 |
ヒロセ通商【LION FX】 | 67.8円 | 1.7銭原則固定 | 1,000通貨 | 3 |
外為オンライン | 72.1円 | 5.85銭 | 10,000通貨 | 1 |

【くりっく365】は東京金融取引所が運営する公的な国内唯一のFX取引所。金融取も取引会社もスワップポイントから利益を得ていないので魅力的なスワップポイントを実現!!スプレッドが広いことと最少取引単位が10,000通貨というのが難点です。
おススメ度 | |
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今週の1日平均スワップ | 72.1円 |
スプレッド | 5.85銭 |
最少取引単位 | 10,000通貨 |

ASDAQ上場企業のトレーダーズホールディングス株式会社のグループ企業であるトレーダーズ証券が運営。業界最高水準のスワップとスプレッドを実現しています。決済していなくてもスワップポイント引出可能!!アカキンも運用中!!
おススメ度 | |
---|---|
今週の1日平均スワップ | 70.0円 |
スプレッド | 1.7銭原則固定 |
最少取引単位 | 1,000通貨 |

トルコリラといえばココ!!JASDAQ上場企業のヒロセ通商株式会社が運営。トルコリラスワップポイントランキングでは常に上位に君臨。スプレッドも業界最狭原則固定!!決済前のスワップポイントは出金できませんが長期で運用なら問題ないでしょう!!
おススメ度 | |
---|---|
今週の1日平均スワップ | 67.8円 |
スプレッド | 1.7銭原則固定 |
最少取引単位 | 1,000通貨 |
トルコリラの将来性

MISTという言葉を知っていますか?
MISTとは?
ゴールドマンサックス会長のジム・オニールが掲げる新興国の略称
- メキシコ(Mexico)
- インドネシア(Indonesia)
- 韓国(SouthKorea)
- トルコ(Turk)
投資対象国として、今後注目されてくることは間違いないでしょう。
トルコは【ユーロ圏の工場】としての産業国の地位が定着しつつあります。
ヨーロッパと接している地理的なメリットを生かして、産業製品の生産や輸出に力を入れています。
ロシアや中東とも接しているので今後さらに重要な役割を担っていくことでしょう。
またトルコは若年層が多い人口ピラミッド構造を形成していることから将来的に成長していくことは容易に予想できるでしょう。
現状でもGDP成長率+4%目標に対して、毎年実績も近い値を出していることから将来的にも期待が持てるでしょう。

GDP成長率とは?
GDPとは、【民需+政府支出+貿易収支の総額】で国内総生産のこと。
GDP成長率とは、GDPが前年実績に対してどれだけ成長したかを表す指標。
(プラスは成長、マイナスは後退を表す)
トルコリラのスワップ投資を複利で運用しよう

トルコリラは高金利通貨として高い利回りが期待できるとして人気が出ています。
しかし、ただ保有しているだけではリスク管理としては不十分。
高金利通貨の特性を理解した上での投資戦略が必要です。
その方法とは【複利】と【積立】で運用することです。
複利とは?
運用で得た収益や利息を再び投資することで、利息が利息を生んでふくらんでいく運用方法
積立とは?
定期的に一定額のお金を貯蓄・投資に回すこと
つまり、月々発生するスワップポイントと毎月一定額をトルコリラに投資するとこで、トルコリラの保有数を増やし多くのスワップポイントを受け取れるようにする投資法です。
それと同時に、購入する数量を調整しレバレッジを下げることで、下落しやすいという高金利通貨の特性も考慮した運用ができるのです。
これが【トルコリラの複利積立運用】です。
時間を味方につけた投資法なので、早く始めた方が断然有利になります。
迷っているようでしたら、まずは口座開設から初めてみませんか?