この記事が目に止まったあなたはトルコリラでのスワップ投資に興味がある方でしょう。
2019年10月14日週現在のトルコの政策金利は24.0%⇒19.75%⇒16.5%(9/12変更)‼︎
高金利通貨の中でも政策金利No.1です。
〈政策金利比較一覧〉
国名 | 政策金利 | S&P | ムーディーズ | フィッチ |
日本 | 0.1% | A+ | A1 | A |
トルコ | 16.5% | B+ | Ba3 | BB |
メキシコ | BBB+ | A3 | BBB+ | |
南アフリカ | 6.5% | BB | Baa3 | BB+ |
※評価の詳細はこちらでご参照ください
一歩踏み出せない理由があるとすれば、
トルコリラはリスクが高い?
この1点でしょう。
金利が高いということはリスクも高いということ。
トルコリラのスワップ投資をする上ではリスク管理が最重要事項となります。
トルコリラをはじめとする高金利通貨は、下落することを前提とした運用が必要です。
1年間の保有で4円程度までの下落には耐えることができるので、現状18.5円ということは5年間保有すことができればトルコリラが0円になってもロスカットされないことになります。
トルコリラが0円になるというのは現実的ではありませんが、それくらいのリスク管理はすべきだと考えています。
大幅な下落にも耐えられるような資金で余裕を持って運用するように注意しましょう。
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今週のトルコリラ

今週2019年10月14日週は、1トルコリラ=18.683円で取引を終了しました。

【今週の値動き】
今週は18.352円からのスタート。
シリア侵攻の問題もありトルコリラは売られる展開でしたが、18.2円付近から反転して上昇しています。
しかし、ついにアメリカの制裁処置が発表されました。
トルコリラへの影響はすさまじく大きく荒れるかと思いきや、ほぼ影響なし。
執行時期が明確になっていないからなのか?
織り込み済みだからなのか?
予想に反して下落していません。
しかし、16日は大きく下窓からのスタートとなりました。
理由は、アサド政権軍がクルドの拠点マンビジを制圧したというニュースから。
トルコにとってはクルドの拠点マンビジは是が非でも抑えておきたいところなので、アサド政権軍との激突必須とし、大きく売られる展開となりました。
しかし、クルド勢を排除することが目的のエルドアン大統領はアサド政権軍とは戦争する気ないようで、安心感から18.5円付近まで上昇。
その後は大きな値動きはありませんでしたが、アメリカのNo.2ペンス副大統領との会談でトルコが軍事行動を120時間停止に合意したと発表からさらに18.65円付近まで上昇。
さらに、クルド勢が撤退を開始したという報道を受けてさらに上昇し、18.8円付近まで上昇。
その後は調整し、18.683円で終了しています。
【今週のトルコに関する指標】
8月鉱工業生産(前月比)
前回:4.3% 予想:- 結果:-2.8%
8月鉱工業生産(前年比)
前回:-1.1% 予想:-0.7% 結果:-3.6%
7月失業率
前回:13.0% 予想:-0.7% 結果:13.9%
9月住宅販売(前年比)
前回:5.1% 予想:- 結果:15.4%
鉱工業生産指数は、鉱業・製造業を営む企業がどれだけ製品を生産したかを表す数量指数です。
企業は景気の状態により生産量を調整していることから、生産量の変動は景気の動きを端的に示すバロメーターとなります。
前回より数値が下がっていることから、景気が悪くなってきていることを表しています。
失業率は、労働力人口(15歳以上の働く意欲のある人)のうち、完全失業者
(職がなく、求職活動をしている人)が占める割合を表しています。国の雇用情勢を示す重要指標のひとつです。
数値が高いほど仕事を探している人が多いことを示しています。
前回より数字が上がっているということは、経済が衰退していることを表しています。
住宅販売契約指数(前年比)は、指定された月に契約された住宅販売契約数を前月と比較して反映されたもの。
販売契約に含まれるものは既存の戸建て住宅、マンション、コンドミニアム、協同組合住宅です。
住宅売買は一般家庭の中でも最も大きな支出の1つであり、景気の先行きを示す経済指標の1つとして注目されています。
数値が良ければ住宅が購入されていることに亜なるためプラス要因となり、数値が悪ければマイナス要因となります。
前年に比べて数値が3倍以上になっていることから、景気が良いと判断できます。
【その他のニュース】
- トランプ大統領、トルコへの制裁を発表
- トルコ120時間軍事行動停止で合意
<トランプ大統領、トルコへの制裁を発表>
ついにトランプ大統領がといる子への制裁内容を発表しました。
制裁内容は主に3つ。
- 鉄鋼関税50%引き上げ
- 1000億ドル規模の貿易交渉停止
- トルコ政府関係者の資産凍結
想定通りの制裁内容でした。
気になるトルコリラへの影響ですが、『ほぼ影響なし』です。
アメリカ以外にも、EUではトルコへの『武器の輸出制限』で一致したとのこと。
<トルコ120時間軍事行動停止で合意>
17日、トルコのエルドアン大統領とアメリカのペンス副大統領との会談が行われ、120時間の軍事行動を停止することで合意したと発表されました。
トルコが停戦に合意したことで、アメリカの新たな制裁は実施しないとのこと。
【来週のトルコのイベント】
<23日16時>
10月消費者信頼感指数
<24日20時>
トルコ中銀 政策金利発表
<25日16時>
10月設備稼働率
来週は、ビックイベントの政策金利の発表があります。
2回利下げの動きが続いたトルコですが、急激な利下げはインフレの悪化やトルコリラの下落を招く可能性が高いのも事実。
どこまで利下げが続くのか、注意して見ていきましょう。

トルコリラの利回りとロスカット

トルコリラのスワップ投資をするならば、利回りとロスカットの関係性について理解しなければいけません。
利回りを重視すれば高レバレッジとなりロスカットになる可能性が高まり、ロスカットをされない事を重視すれば低レバレッジとなり利回りが少なくなります。
レバレッジをかけて取引できるのがスワップ投資のメリットでもありますが、トルコリラの過去チャートを見てみるとレバレッジのかけすぎは危険極まりない行為でおススメできません。

トルコリラの過去15年分のチャートを確認すると、最高値99.63円に対して最安値15.25円と84.38円も下落しています。
下落率に換算すると84.7%です。
十分なリスク管理が必要な事はわかっていただけると思います。
ロスカットの危険を回避するためにレバレッジは3倍以内をオススメしています。
それでも利回り58.4%はキープできます。
トルコリラのスワップ投資はどれくらい稼げる?

2019年6月現在のトルコリラのレートは【1トルコリラ=18.5円】、その他の条件は以下のように設定します。
【シミュレーション条件】
- トルコリラ価格:18.5円
- 初期投資金額:30万円
- スワップポイント:100円(1Lot/1万通貨)
※『みんなのFX』のスワップポイントを参照
【レバレッジ別シミュレーション】
レバレッジ | 保有数 | 1日スワップ | 年間スワップ | 年利回り | ロスカット |
1倍 | 16,000 | 160円 | 58,400円 | 19.46% | 0.000円 |
2倍 | 32,000 | 320円 | 116,800円 | 38.93% | 9.505円 |
3倍 | 48,000 | 480円 | 175,200円 | 58.4% | 12.760円 |
4倍 | 64,000 | 640円 | 233,600円 | 77.84% | 14.388円 |
5倍 | 80,000 | 800円 | 292,000円 | 97.33% | 15.364円 |
※ ロスカットは証拠金維持率100%で計算した場合
★【1万6千通貨:レバレッジ1倍】
1日スワップ金額:160円
年間スワップ金額:58400円
年間利回り:19.46%
ロスカット:0.000円
★★【3万2千通貨:レバレッジ2倍】
1日スワップ金額:320円
年間スワップ金額:116800円
年間利回り:38.93%
ロスカット:9.505円
★★★【4万8千通貨:レバレッジ3倍】
1日スワップ金額:480円
年間スワップ金額:175200円
年間利回り:58.4%
ロスカット:12.76円
★【6万4千通貨:レバレッジ4倍】
1日スワップ金額:640円
年間スワップ金額:233600円
年間利回り:77.86%
ロスカット:14.388円
【8万通貨:レバレッジ5倍】
1日スワップ金額:800円
年間スワップ金額:292000円
年間利回り:97.33%
ロスカット:15.364円
トルコリラスワップランキングTOP3

【今週のトルコリラスワップランキング】
FX会社 | スワップポイント (1日平均) | スプレッド | 最少取引単位 | 順位 |
FXプライムbyGMO | 65.0円 | 4.8銭~ | 1,000通貨 | 4 |
マネーパートナーズ | 70.4円 | 1.9銭原則固定 | 10,000通貨 | 3 |
トレイダーズ証券 | 80.0円 | 1.7銭原則固定 | 1,000通貨 | 2 |
セントラル短資 | 40.7円 | 1.7銭原則固定 | 1,000通貨 | 6 |
ヒロセ通商【LION FX】 | 64.8円 | 1.7銭原則固定 | 1,000通貨 | 5 |
外為オンライン | 84.7円 | 5.85銭 | 10,000通貨 | 1 |

【くりっく365】は東京金融取引所が運営する公的な国内唯一のFX取引所。金融取も取引会社もスワップポイントから利益を得ていないので魅力的なスワップポイントを実現!!スプレッドが広いことと最少取引単位が10,000通貨というのが難点です。
おススメ度 | |
---|---|
今週の1日平均スワップ | 84.7円 |
スプレッド | 5.85銭 |
最少取引単位 | 10,000通貨 |

ASDAQ上場企業のトレーダーズホールディングス株式会社のグループ企業であるトレーダーズ証券が運営。業界最高水準のスワップとスプレッドを実現しています。決済していなくてもスワップポイント引出可能!!アカキンも運用中!!
おススメ度 | |
---|---|
今週の1日平均スワップ | 80.0円 |
スプレッド | 1.7銭原則固定 |
最少取引単位 | 1,000通貨 |

スワップポイントは変動制を採用していますが、業界1位2位を争う高スワップポイントです!スプレッドは業界最狭水準1.9pips!!もちろんポジション保有中のスワップポイントでも出金することが可能です。唯一のデメリットは、取引通貨単位は10,000通貨。
しかし、パートナーズFXnanoは100通貨単位で可能です。
おススメ度 | |
---|---|
今週の1日平均スワップ | 70.4円 |
スプレッド | 1.9銭原則固定 |
最少取引単位 | 10,000通貨 |
トルコリラの将来性

MISTという言葉を知っていますか?
MISTとは?
ゴールドマンサックス会長のジム・オニールが掲げる新興国の略称
- メキシコ(Mexico)
- インドネシア(Indonesia)
- 韓国(SouthKorea)
- トルコ(Turk)
投資対象国として、今後注目されてくることは間違いないでしょう。
トルコは【ユーロ圏の工場】としての産業国の地位が定着しつつあります。
ヨーロッパと接している地理的なメリットを生かして、産業製品の生産や輸出に力を入れています。
ロシアや中東とも接しているので今後さらに重要な役割を担っていくことでしょう。
またトルコは若年層が多い人口ピラミッド構造を形成していることから将来的に成長していくことは容易に予想できるでしょう。
現状でもGDP成長率+4%目標に対して、毎年実績も近い値を出していることから将来的にも期待が持てるでしょう。

GDP成長率とは?
GDPとは、【民需+政府支出+貿易収支の総額】で国内総生産のこと。
GDP成長率とは、GDPが前年実績に対してどれだけ成長したかを表す指標。
(プラスは成長、マイナスは後退を表す)
トルコリラのスワップ投資を複利で運用しよう

トルコリラは高金利通貨として高い利回りが期待できるとして人気が出ています。
しかし、ただ保有しているだけではリスク管理としては不十分。
高金利通貨の特性を理解した上での投資戦略が必要です。
その方法とは【複利】と【積立】で運用することです。
複利とは?
運用で得た収益や利息を再び投資することで、利息が利息を生んでふくらんでいく運用方法
積立とは?
定期的に一定額のお金を貯蓄・投資に回すこと
つまり、月々発生するスワップポイントと毎月一定額をトルコリラに投資するとこで、トルコリラの保有数を増やし多くのスワップポイントを受け取れるようにする投資法です。
それと同時に、購入する数量を調整しレバレッジを下げることで、下落しやすいという高金利通貨の特性も考慮した運用ができるのです。
これが【トルコリラの複利積立運用】です。
時間を味方につけた投資法なので、早く始めた方が断然有利になります。
迷っているようでしたら、まずは口座開設から初めてみませんか?