ふるさと納税ってよく聞くけど、どれくらい節税になるのかな?
節税できればやりたいんだけど、どうやってやるのかわからないな…
この記事を読んでわかる事
- ふるさと納税の仕組みとは?
- ふるさと納税はどれくらい節税できるか?
- ふるさと納税はどのように始めるか?
6月1日から改正地方税法が施行され、ふるさと納税をすることができる自治体は事実上総務省の認可が必要になりました。
このような転換点を迎えているふるさと納税ですが、
そもそもどのような制度なのでしょうか?
ふるさと納税をすることで節税できるといいますが、
どのような仕組みなのでしょうか?
実際にどれくらい節税できるのでしょうか?
ここでは、ふるさと納税の仕組みどれだけ節税することができるのかを具体例をあげて解説していきます。
この記事を読めば、ふるさと納税の仕組みを理解しお得に節税ができるだけでなく、家にいながら地方の名産品を入手することができるので、少しお得な生活を送ることができるようになります。
目次
ふるさと納税とは?
2018年度には約3,400億円もの寄付金を集めることに成功した、ふるさと納税はどのような仕組みで実施されているのでしょうか。
まずは、ふるさと納税について確認していきましょう。
ふるさと納税とは?
あなたが応援したい自治体に寄附ができ、あなたが支払った寄附金が所得税や住民税の控除対象となる制度
続いて、ふるさと納税を申し込む手順をご説明します。
欲しいと思う返礼品を探し自治体に寄付する
ふるさと納税で手に入れたいと思う返礼品は、自治体がそれぞれ立ち上げているふるさと納税特設サイトで探すことができます。
特定の自治体にこだわりがない人は、【さとふる】や【Wowma!ふるさと納税】などのふるさと納税ポータルサイトから探してもよいでしょう。
手に入れたいと思う返礼品を見つけることができたら、そのサイトで購入手続きをします。
購入手続きはインターネット通販サイトと同じような手続きなので、インターネット通販に慣れている人であれば、初めてでも問題なく手続きを済ませることができるでしょう。
返礼品と寄付金証明書が送られてくる
欲しいと思う返礼品を探し自治体に寄付するとほどなくして、返礼品と寄付金証明書が送付されてきます。
多くの場合、寄付金証明書は寄付してから1~2週間程度で届きます。
寄付金証明書は確定申告で税額控除を受けるのに必要となってくる書類ですので、大切に保管しておきましょう。
購入時にワンストップ特例制度を利用する旨入力してある場合は、ワンストップ特例制度申請用紙も同封されてきます。
ワンストップ特例制度とは?
自治体に申請書を送るだけで寄附分の税額控除を受けられる制度
商品によっても異なりますが、返礼品は1カ月程度で届くことが多いようです。
確定申告をして税額控除を受ける
ふるさと納税による税額控除を受けるためには、ふるさと納税をした次の年の2月から3月に確定申告する必要があります。
サラリーマンの方などで確定申告をしなくてもよい人は、ワンストップ特例制度で問題ありません。
寄付金証明書と一緒に届いたワンストップ特例制度申請用紙に、マイナンバーなどの必要事項を書き添えて寄付した自治体に返送しましょう。
住民税と所得税を軽減しよう
ふるさと納税をした翌年に確定申告をすると、所得税と住民税の軽減を受けることができます。
【所得税の軽減額】
ふるさと納税後に確定申告を行うと、所得税が軽減されます。
所得税の軽減金額を計算する式は、以下通りです。
(寄付金額-2,000円)×所得税率(0~45%)
所得税率は、その年の課税所得によって変わってきます。
<表1 課税所得額と所得税率>
課税される所得金額 | 税率 |
195万円以下 | 5% |
195万円を超え 330万円以下 | 10% |
330万円を超え 695万円以下 | 20% |
695万円を超え 900万円以下 | 23% |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% |
4,000万円超 | 45% |
上記の式で算出されたお金が、確定申告の還付金を受け取るのに指定した銀行口座に振り込まれます。
確定申告期間である2月から3月に申請した場合、還付金は4月頃までに受け取ることができるようです。
確定申告期間が終わってしまった後修正申告した場合には、申告後1カ月程度で還付金を受け取ることができるようです。
【住民税の軽減額】
ふるさと納税による税額控除は住民税のほうが大きいです。
住民税に対する税額控除は以下の式で計算することができます。
基本分
(寄付金額-2,000円)×10%
特例分
(寄付金額-2,000円)×(100%-10%-所得税率)
住民税の税金軽減額は、所得税と違って還付金を受けられるわけではありません。
ふるさと納税によって安くなった税額は、来年度の住民税を先に収めたものとして扱われ、6月以降の住民税が安く反映されます。
サラリーマンの方などは、6月ごろに会社から住民税の通知がくると思いますので、そこで確認してみましょう。
ふるさと納税のデメリット
ふるさと納税をデメリットは、各個人で異なる寄付金額の上限があることです。
これによって無制限にふるさと納税を申し込むことはできません。
上限金額は個人の所得だけでなく家族の扶養状況によっても異なります。
とは言ったものの、どれくらい寄付することができるのか把握しておきたいものです。
ふるさと納税を所管する総務省がホームページに載せている表を確認することで、各家庭でどれくらい寄付できるのか目安を知ることができます。
この表から上限の目安をおさえておきましょう。
<表2 ふるさと納税額の年間上限目安>
※1「共働き」は、ふるさと納税を行う方本人が配偶者(特別)控除の適用を受けていないケースを指します。(配偶者の給与収入が201万円超の場合)
※2「夫婦」は、ふるさと納税を行う方の配偶者に収入がないケースを指します。
※3「高校生」は「16歳から18歳の扶養親族」を、「大学生」は「19歳から22歳の特定扶養親族」を指します。
※4中学生以下の子供は(控除額に影響がないため)、計算に入れる必要はありません。
出典;「全額控除されるふるさと納税額(年間上限)の目安」(総務省HP)
ふるさと納税の上限金額を超えてしまうとそこからは税額控除の対象とならず、ただ寄付をするだけになってしまうので、ふるさと納税をする前にはいくらまでできるのか確認してからをお勧めします。
ふるさと納税のメリット
ふるさと納税の最大のメリットは、お家にいながらにして地方の特産品を手に入れることができ、なおかつ節税することができる点にあります。
厳密には、節税ではなく支払った税金に対して物品やサービスなどの返礼費を受け取ることができることによる、実質的な税金負担の軽減となっています。
ふるさと納税で寄付した金額のうち、2,000円を除いて翌年の住民税を控除できるというのは、実質的には2,000円で通販をしているようなものです。
ある程度家庭に収入がある場合には、ふるさと納税で受けられる恩恵も大きいので、ぜひとも制度を理解して活用することをおすすめします。
ふるさと納税どれだけお得なのか?
シミュレーション条件は以下の通りです。
【シミュレーション条件】
- 30代夫婦 夫の年収は500万円 妻は専業主婦
- 上限金額までふるさと納税をする
- ワンストップ特例制度で住民税軽減を申請
先ほどご提示した表2によると、年収500万円の夫婦の上限寄付金額は49,000円です。
この場合翌年支払うべき住民税額は212,500円です。
翌年6月以降に決定するこの住民税額から49,000円から2,000円を差し引いた47,000円を先払いしたとみなされます。
したがって、翌年6月以降の住民税は、毎月47,000円÷12カ月 = 3,917円ずつ軽減されることになります。
この金額は、実質的には先払いしているという扱いなので、節税できているわけではありません。
本当に節税できているのは、ふるさと納税の返礼品です。
ふるさと納税で手に入れることができた返礼品が寄付金額の30%という高い還元率商品ばかりであった場合、49,000円 × 30% = 14,700円 返礼品を手にすることで得をしたといえます。
ふるさと納税のおすすめサイト
ふるさと納税でお得な返礼品を効率よく探すには、ふるさと納税のポータルサイトを活用することが欠かせません。そこでおすすめサイトをご紹介します。
さとふる
特徴
数あるふるさと納税のポータルサイトの中でも老舗なのが、【さとふる】です。
ソフトバンクグループが出資したふるさと納税ポータルサイトということで、通信販売での買い物体験が重視されています。
そのため、利用者はあたかも通販を行うかの如く簡単にふるさと納税をすることができます。
お米やお肉、魚介類などのような通常の特産品に加えて、旅行券やホテル券なども購入できるのも本サイトの特徴です。
さとふる利用者の声
Twitter上でもさとふるを利用してのふるさと納税は好印象の意見が多いようです。
初心者でも使いやすいのが、さとふるの利点です。
これからふるさと納税を始める方はまずは、さとふるから始めてみてはいかがでしょうか。
「さとふる」でふるさと納税!
Wowma!ふるさと納税
特徴
さとふるソフトバンク系であるのに対して、Wowma!ふるさと納税はKDDIが運営するふるさと納税ポータルサイトです。
KDDIが提供しているため、auで携帯電話・スマートフォンの利用料金を支払ったときに獲得できるWALLETポイント、Wow!スーパーポイントでも支払いをできます。
さらに、月々の携帯料金と合算して支払うことができるauかんたん決済による支払いも可能です。
ふるさと納税の支払いも一元管理できて便利なのが、本サイトの特徴です。
Wowma!ふるさと納税の声
Twitter上でもWowma!ふるさと納税はおおむね好印象のようです。
携帯電話回線契約をauでしている方は、Wowma!ふるさと納税を利用するとよいでしょう。
Wowma!ふるさと納税
まとめ
ふるさと納税のメリット・デメリットをまとめました。
【ふるさと納税のメリット】
- 地方の名産品が手に入る
- 節税できる
【ふるさと納税のデメリット】
- 無制限に利用できない(上限金額が決まっている)
デメリットというデメリットはないでしょう。
お得な制度なのでぜひ利用してみてください。
ここで再度、ふるさと納税の利用手順を簡単にまとめました。
【ふるさと納税の利用手順】
- 【さとふる】や【Wowma!ふるさと納税】に登録する
- 欲しいと思う返礼品を探して寄付する
- 返礼品と寄付金証明書が送られてくる
- 確定申告をして税額控除を受ける
- 住民税と所得税を軽減しよう
利用手順もとっても簡単です。
ふるさと納税は、自宅に居ながらにして各地方の名産品を手に入れられます。
これは普段支払っている税金でちょっとお得な生活を楽しむことをもたらしてくれます。
あなたもこれをきっかけにふるさと納税の実施を検討してみてはいかがでしょうか。
「さとふる」でふるさと納税!Wowma!ふるさと納税
その他のサラリーマンが出来る節税方法を知りたい方はこちらへどうぞ。