この記事を読んで頂きたい方
- クレジットカードを持つメリット・デメリットを知りたい方
- クレジットカードをうまく使いこなしたい方
- クレジットカードの適正枚数を知りたい方
2018年は日本におけるキャッシュレス元年と言われ、LinePayやPayPayをはじめとするQRコードを利用した電子決済サービスが乱立するようになりました。
Suicaなどの前払式のカードや銀行から現金を直接引き起こすことができるデビットカードなど、現在見回すだけでも日本にはキャッシュレスで決済する方法がたくさん用意されています。
これらのキャッシュレス決済が現在の決済に占める割合はなんと2割を切っています。
それほどまでに現金払いが定着している日本において、最も利用されているキャッシュレス決済の手法はやはりクレジットカードでしょう。
レストランやお店などでの決済はもちろんのこと、Amazonや楽天などのオンライン上でのお買い物でも確実に高いセキュリティで決済を行う手段が最も整えられていると言っても過言ではありません。
そんなクレジットカードをお得に使いこなすことができれば、日常における無駄遣いも防ぐことができ、家計改善の第一歩を踏み出すことができます。
ここではお得にクレジットカードを使いこなすには?と題して、クレジットカードを利用する際の活用ポイントや注意点をご紹介します。
この記事を通して是非ともクレジットカードに関する知識を深めてください。
目次
クレジットカードを利用することのメリット
日本人はクレジットカードを持つことに抵抗を覚える人は少ないようです。
日本人は平均して一人につき約3枚のクレジットカードを保有しているという統計結果があります。
クレジットカード発祥の地であるアメリカでも一人2.2枚程度であることからも日本人にとってクレジットカードが馴染み深いものであるということがわかります。
さて、クレジットカードを利用して決済を行うことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
キャッシュレス決済である
クレジットカードでの決済は元祖キャッシュレス決済です。
高額な商品を売買する際にも、それに必要なだけの現金を持ち歩く必要がありません。
現金を手元に用意する手間を省くことができ、現金を手元に持っていることで暴漢に狙われるなどの不要なリスクを回避することができます。
何より決済の瞬間にお財布から必要なだけのお金を取り出すのにまごつかなくて済み、スマートに決済を終えることができます。
加えてAmazonや楽天市場、Yahooショッピングなどのインターネット上の通販サイトでの電子商取引が近年急増しています。
これらの通販サイトを利用したことがある人はお分かりかと思いますが、決済の方法としてクレジットカードの他に、代引きや銀行振込などの決済手段を選ぶことができます。
しかしながら、代引きや銀行振込の決済手段を選択すると決済に手数料が発生します。
商品のお金だけでなく商品の配送料も取られる通販サイトでのお買い物において、さらに決済の手数料まで取られていたのではせっかく値段の手頃な商品を見つけたのに結局高いものを購入することになってしまいます。
その上銀行振込という決済手段を選択した場合には、購入者が銀行振込を行って販売者がそれを確認するまで商品の発送が行われません。
通販サイトでの購入は、購入ボタンを押してから手元に商品が届くまでにタイムラグがあるというのが特徴です。今でこそAmazonプライム会員などの有料サービスを契約することでタイムラグを減らすことができますが、銀行振り込みを決済の手段として選択した場合には、手元に欲しいものが届くまでに余計に時間がかかってしまいます。
その上、電子商取引では商品の購入キャンセル及び返金の手続きを行う際にもクレジットカードを利用していたほうがよい場合がほとんどです。
返金を行うためにもクレジットカードであれば即座に返金を受けることができます。
このようにクレジットカードは初めに普及したキャッシュレス決済として、決済手段としての立ち位置が確立されていることから、利用者は様々なサービスを受けることができるんです。
これがクレジットカードを利用して決済を行うことの最大のメリットです。
取引の記録が自動で残る
クレジットカードで購入をすると、購入履歴が全て明細として残ります。
楽天カードなどはスマートフォン向けのアプリでこの購入履歴を確認することができます。
従っていつ何にお金を使ったのかを把握することができるため、クレジットカードを利用することでよく指摘される、ついつい使いすぎてしまうという問題点を解決することができます。
その上楽天カードのアプリは、この購入履歴を利用して自動で家計簿をつけるというサービスも提供しています。
普段のお買い物だけでなく、水道料金や電気料金などの公共料金なども全て楽天カードに集中して決済することで、特にこまめに気にすることもなく家計簿も自動でつけることができます。
使ってしまったら、レシートなどでしか取引履歴が残らない現金での決済と比べて、この点もクレジットカードでの決済は圧倒的な優位性を保持しています。
クレジットヒストリーを積むことができる
クレジットカードで商品を購入するということは、短期的に借金をしていることになります。
と言っても利子はつかず、1ヶ月後に返済すると言う条件のもとでの借金になります。
借金と聞くとあまり良いイメージを持たれない方が多くいらっしゃいますが、クレジットカードの引き落としを長年にわたり継続的に欠かさず行うことで、『クレジットヒストリー』を積むことができます。
クレジットヒストリーとは?
借金をしてきちんと返したかどうかの履歴
毎月継続的にクレジットカードの引き落としを行わせておくだけで、その人のクレジットヒストリーは良い評価が積み上げられることになります。
クレジットヒストリーに置いて良い評価が積み上げられると、自動車ローンや住宅ローンなどより大きな金額のローンを申請する時に、その申請が通りやすくなります。
なぜならそれだけ借金を確実に返済してきたという履歴が、その人の信用力を証明しているからです。
ローンなどでお金を借りる時に信用力を証明できるのは年収や勤務先などが大きな割合を占めますが、コツコツと積み上げられたクレジットヒストリーも重視されます。
将来大きな買い物を検討している人は、普段からクレジットカード利用して決済行うようにしましょう。
ここまでクレジットカードを利用して決済を行うことメリットについてご紹介してきました。もちろんクレジットカードを利用する際に注意すべきこともあります。
ここからはクレジットカードを利用する際の注意点についてご紹介します。
クレジットカードのデメリット(利用する際の注意点)
たくさんクレジットカードを持ちすぎると、あたらしく発行できなくなる
クレジットカードのキャッシングは改正貸金業法の総量規制の対象になっています。
改正貸金業法では、貸金業者が利用者に貸し付けることができる金額が利用者の年収の1/3という上限が設けられています。
従ってクレジットカードのキャッシングで年収の1/3を超えるような借り入れをしている場合には、クレジットカードを発行してもらえる可能性が低くなってしまいます。
クレジットカード会社からすれば、年収の1/3と言った大金を借りている人にクレジットカードを発行してしまうと、たとえ貸したとしても返って来なくなってしまうリスクがあります。
そのようなリスクがある人に対してクレジットカードを新規に発行することは難しいのが現状です。
本当に欲しいクレジットカードだけえりすぐって発行する必要があります。
どれだけ使ったか管理力が問われる
クレジットカードで決済をした時に、実際に紐付けてある銀行口座からお金が引き落とされるのは翌月末ということが多いでしょう。
そうなると、決済した瞬間には手元のお金も銀行口座にあるお金もなくなりません。
その結果、まだお金があるのだと勘違いしてしまい必要以上に使いすぎてしまうということも招きかねません。
クレジットカードは便利に利用できるからこそ、それを正しく管理して利用するリテラシーが必要であると言えます。
それではどうすればクレジットカードの問題点を帳消しにしつつ、メリットを最大限活かすことができるでしょうか。
おすすめの方法は、クレジットカードを目的に応じて使い分けるということです。
目的に応じて使い分けることが重要
クレジットカードの利便性を最大限に享受しながらも問題点を帳消しにするためには、発行して保有するクレジットカードを2枚程度に抑えることです。
一枚はメインのカードとして、主たる目的を達成するために利用します。
もう一枚はサブのカードとしてメインのカードがカバーしきれない範囲でのメリットを享受するために利用します。
メインのカードとサブのカードとではクレジットカードのブランドは変えましょう。
JCBでなら決済できるけれどもVISAカードでは決済できないというお店も多く存在します。
その他にもクレジットカードも長年使っていると磁気が弱まり、決済したい時にできないという不測の事態に備える意味もあります。
以上のことから、クレジットカードは保有しても最大2枚程度と心に留めておきましょう。
それではメインのカードとサブのカードにはどのようなものを選択すれば良いのでしょうか。
クレジットカード選びで重要なのは、どのようなサービスをメインで受けたいかということです。
旅行が好きで航空券を安く手に入れたいという人は、マイルが貯まるクレジットカードを選ぶべきですし、ポイントが貯まるのが大好きという人はポイント還元率が高いカードを選ぶ必要があります。
どのようなサービスをメインで受けたいかによって、メインとなるカードは決まります。
それぞれ目的別のクレジットカードの選び方についてはこちらの記事で確認して下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はお得にクレジットカードを利用するために知っておくべき情報についてご紹介してきました。
クレジットカードは正しく利用することができれば、現金で支払いをするよりも様々な特典を享受することができます。
またクレジットカードを利用する事で『お金の流れ』を把握し、節約にも役立ちます。
固定費だけでなく流動費もクレジットカードで支払すれば、何にいくら使ったかわかるようになるからです。
皆さんもこれを今保有しているクレジットカードの統廃合を進めて、自分にとっての最強の組み合わせを選抜して保有するようにしましょう。