本記事でわかる事
- 分散投資とはどういう事か?
- 分散投資のメリット・デメリット
- 分散投資の本当の意味
- ポートフォリオの見直しができる
投資されている方だけでなくこれから投資を始めようと考えている初心者の方でも、投資に興味のある方であれば【分散投資】という言葉をご存知ではないでしょうか。
ファイナンシャルプランナーとして数千件の家計コンサルを行い投資についてアドバイスを行ってきましたが、本当の意味での分散投資をされている方は数えるほどしかいませんでした。
本記事では、分散投資の考え方についてご紹介していきたいと思います。
目次
分散投資とは?
投資の教えの中にこのような格言がありますがご存知でしょうか?
一つのカゴに卵を盛るな
1つの投資商品に集中してお金をつぎ込むと、その投資商品がダメになれば投資資金を失うリスクが高まります。
このように1点にお金を集めて投資をすることを【集中投資】と言います。
分散投資とは?
特定の投資商品に集中するのではなく、複数の投資商品に分けて投資をする事
複数のカゴに卵を分けておけば、1つのカゴを落としても残りの卵は割れずに助かります。
1つの卵はダメになってしまうのですよね?と考えられる方もいるでしょう。
どんなに優秀な投資のプロでも勝ち続ける事は不可能で、投資に損失は付き物です。
しかし、1つの投資商品がダメになってもその他の投資商品でその損失を補うことができるのです。
分散投資のメリット
分散投資のメリット
- 売買タイミングを考えなくて済む
- リスクが分散できる
売買タイミングを考えなくて済む
集中投資の場合は、売買タイミングが重要です。
1点に集中して投資を行い短期的に発生する価格変動に合わせて取引するので、売買タイミングが運用成績に大きく関わってきます。
しかし、分散投資の場合は複数の投資商品を長期的に運用することをベースにしていますので、長期的な価格変動を意識すれば良いので、売買のタイミングを気にする必要が少なくなります。
リスクが分散できる
投資にはリスクが付き物です。
投資商品によってリスクの種類は異なりますが、投資のリスクには大きく分けて4つあります。
【投資の主な4つのリスク】
- 価格変動リスク
- 為替変動リスク
- 信用リスク
- カントリーリスク(国や地域)
価格変動リスクと為替変動リスクは、読んで字のごとく価格や為替が変動することで発生するリスクです。
信用リスクとカントリーリスクは、投資商品の発行元である国や企業の信用度が低下することによって発生するリスクです。
分散投資はこれらのリスクを分散できるため、損失発生時の金額を抑えられるリスクヘッジの効果が期待できます。
分散投資のデメリット
分散投資のデメリット
- 管理が難しい
- 長期間の運用が必要
管理が難しい
投資は購入したら終わりではありません。
経済の動向や値動きなど投資商品の把握も必要になります。
投資対象が増えれば増えるほど管理にかかる手間も増えるという事です。
管理が難しくなれば、同時にリスクの把握も難しくなるでしょう。
分散すればいいというわけではなく、自分で把握できるくらいの分散に留めておくと良いでしょう。
長期間の運用が必要
分散投資は、メリットでお話ししたようにリスクを軽減することが期待できます。
しかしその反面、投資対象が大きく値上がりした場合には利益も少なくなってしまいます。
分散投資はリスクヘッジに重点をおいた投資法だからです。
短期間で大きな利益を上げることは難しい投資法ですので、長期目線で取り組む姿勢が必要でしょう。
アカキンが考える分散投資の定義
ここからはアカキンが考える分散投資の定義についてお伝えします。
一般的な分散投資
分散投資と聞くとあなたは何を思い浮かべますか?
投資初心者の方であれば、投資信託やETFを思い浮かべる方が多いかもしれません。
投資のプロが分散して投資してくれますので間違いないと考える方が多いようです。
株の売買をされている方であれば、購入タイミングをずらす時間分散や異なる会社の株を購入する銘柄分散などを思い浮かべるでしょう。
FXをされている方であれば、株と同じく時間分散や異なる通貨を購入する通貨分散もあります。
これらもリスクを分散できてはいますが、アカキンの中では不十分だと考えています。
次にその理由についてお話します。
アカキンの分散投資
株を例にとって解説していきましょう。
株の時間分散や銘柄分散は確かに効果があります。
しかし、株式市場全体が落ち込んでしまった場合はどうでしょうか?
過去においてもリーマンショックなど市場全体が下落した時、銘柄分散をしてリスクを軽減することはできるかもしれません。
しかし同じ株式市場である以上痛手は避けられず、損切りするか回復するまで資産を眠らせておかなければなりません。
このように分散投資を同じ資産(カゴ)の中だけで行うということは、本当の意味での分散投資にはならないということです。
このことからカテゴリーの異なる資産に分散して投資をすることが、アカキンの考える本当の分散投資なのです。
資産に分けて分散投資をするとは
資産は主に4つのカテゴリーに分類することができます。
【資産の分類】
- ビジネス
- 紙の資産(株や債券など)
- コモディティ(現物資産)
- 不動産
ビジネス
ビジネスとは、お金を生み出す仕組みから収入を得ることです。
具体的にはブログやおススメ投資でご紹介している貸し会議室がこれに該当します。
ビジネスはセールスやマーケティングなど最もスキルが必要になります。
紙の資産
紙の資産とは、株や債券・投資信託・FXなどの事で、差益からのキャピタルゲインや配当・スワップポイントと言ったインカムゲインも得ることができます。
証券口座を開設すればすぐにでも始められることから、最もハードルが低く誰でも始めることができます。
しかし、利益を出せるかは別問題。
個人投資家の9割は勝てないと言われているからです。
勝つためにはテクニカル分析やファンダメンタルズ分析など過去と現在から未来を予測できるスキルを身につける必要があります。
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コモディティ
コモディティとは、金や銀などの現物資産の事です。
投資対象となる商品知識こそ必要ですが、この中では最も知識を必要としない資産です。
しかし、油断をしてはいけません。
知識武装をしていないと、詐欺に合う可能性が高いのもコモディティの特徴です。
不動産
不動産は、土地やアパート・マンションなどから家賃収入を得る事です。
ビジネスに次いでスキルが必要になりますし、投資金額が高額になるので参入が難しいと感じる方が多いようです。
これら4つのカテゴリーに分散して投資をすれば、どの市場が暴落してもリスクを最小限に抑えることができるようになるでしょう。
その中でさらに各資産ごとに銘柄や時間などに分散して投資する。
これがアカキンの考える分散投資です。
アカキンのポートフォリオ
まとめ
本記事では【分散投資】に特化してお話しさせていただいた。
分散投資と聞くと、投資信託にお金を預けてプロに運用してもらうという感覚の方が多いかもしれません。
紙の資産としての分散投資であれば問題はないでしょう。
しかし、本当の意味での分散投資をするのであれば、どの資産に投資をするかは自らが決めなければいけません。
そのためにもお金に関する知識を高めるために、日々知識武装をすることをおススメします。
分散投資の意味を理解し、資産形成に役立ててください。